鯨位牌

鯨位牌

県指定有形民俗文化財「鯨位牌」

鯨位牌は全高77.5センチメートル、幅22.4センチメートル、奥行(基檀部)15.2センチメートルで、表面の題字は鯨墓と同じように記されています。 裏面には元禄五年壬申五月十二日、隠居念誉上人、現住松誉上人、願主山田孫三郎、池永藤右衛門、設楽孫兵衛、諸檀那中とあります。

これら、鯨位牌、鯨鯢過去帖とともに向岸寺五世讃誉上人が隠居して清月庵に観音堂を建立して鯨の回向を始めた時、 鯨墓と一体のものとして作られたもので、以前は観音堂にあったものが、現在は向岸寺に安置されています。

鯨墓と、全く同じ文言ですが、三人の願主のうち一人だけ異なる名前があります。 鯨墓には早川源右衛門とあり、鯨位牌は山田孫三郎となっています。何故なのか、 早川家と山田家は早川家から山田家に養子縁組するなどきわめて近い関係にあるので、経済的理由でなく、 名誉のためになされたものと推察できます。